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 秋田大工の考え

 

「自然素材」といえば、「気持ちいい」「値段が高い」「メンテナンスが不安」といったイメージをお持ちかと思います。「自然素材」を謳う建築会社は、私が大工を始めた約20年前より確実に増え、珍しくなくなったと感じています。しかし、住まいに積極的に自然素材を採用された方はまだまだ少数派であると思います。

 

約10年以上自然素材をベースにしたリフォームに携わってきた私なりの「自然素材」に対する考え方をお話しします。

 

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これまで、日本の住宅は戦後の大量需要から(自然素材と対比される)新建材が多く選ばれてきました。 新建材とは、ビニールクロスや石膏ボード、構造用合板、プリント合板、集成材、積層材といった工業製品のことで、無垢材(自然素材)に比べて低価格かつ材料の狂いや変質が少なく、施工性が良い傾向にあります。

 

 

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しかしその一方で、揮発性のある接着剤や溶剤をはじめとする化学物質が人体に悪影響を及ぼし、シックハウス症候群やアトピーなどを引き起こすだけでなく、火事になれば合板は(無垢材に比べて)早く燃え広がり安く、有毒ガスも排出します。産廃としての処分を考えると、地球環境にも良いとは言えず、決して安い材料でもありません。

 

その場の安さと引き換えに「健康への影響」や「環境問題」を未来に先送りし、未来の自分、子供や孫といった子孫がそのツケを払うことになります。そういう広い視野でみると、自然素材は決して高い材料ではないと考えることができます。

元来日本の家は、その地で調達できる木や竹、土や石を使って、その地に適した建て方で建てられてきました。人体に悪影響を及ぼさず、地球環境への負荷は掛かりません。新建材に比べ施工性は劣りますが、適切な最終処分までを考えた手間や費用を考えると、目先の効率や安さだけを求めるべきではなく、多少の割高感は本来必要な経費ではないかと思います。

 

 

しかし「一般的な住宅の価格=新建材で安く建てた価格」であり、その価格感覚は簡単に抜けるものではありません。

 

 

そこで、少しずつでも健康意識や環境意識を高めながら、自然素材の良さを理解することで、自分はもちろん、子孫や世界にとっても良い選択ができればと考えます。

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 自然素材のメリットデメリット

 

point.png自然素材のメリット

・手ざわり、足ざわりなど感触の良さ

・木の香りの良さ

・素材の表情

・雰囲気、 仕上げの模様や色で遊べる、 経年劣化というより経年変化を楽しめる

・建物が周りの景観と馴染む

・調湿性能の優れたものがある

・健康面で安心

・循環する資源の有効活用

・林業の復活で地域の活性化

・環境負荷が少なく、子孫にツケを残さない

 

 

 

point.png自然素材のデメリット

・新建材に比べて割高

・新建材に比べて施工性が劣り、施工費も割高になりやすい

・工期が長くなりやすい

・断熱気密性能が劣る(大差があるわけではない)

・汚れが取れにくいこともあるが、新建材より補修しやすい

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 自然素材を取り入れる

 

自然素材は「気持ちいい」要素がたくさんあります。 手触り、香り、質感、調湿など、五感に作用します。 仕上げの表情や色合いで遊ぶこともできます。 木材の種類も様々ですし、塗り壁材も色々あります。

 

ただ、予算を圧迫してストレスに感じてしまうと逆効果です。無理のない範囲で取り入れていけるようご提案いたします。

 

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