メモの取り方

今日はプチネタ。

大工仕事は、現場でまず寸法を測り、その寸法通りに材料を切り、それを現場に持って行って取り付ける、を繰り返します。

測った寸法は、忘れないようにメモを取ります。
暗記してもいいですが、途中で誰かに話しかけられたり、何か別のことに気が向くと、暗記している寸法を忘れてしまい、「なんぼやったかなぁ?」と再び現場に戻ることになってしまいます。

そんな初歩的な小さな積み重ねの差が作業スピードの差になります。

私は現場では、木の切れ端や石膏ボードの切れ端をメモ帳代わりによく使いますが、以前は寸法を測ったときにメモ帳になる切れ端を持ってきていなかったときは、暗記するかメモ帳になりそうなものを探しに戻っていましたが、先日ある監督さんに良いものを教えてもらいました。

前置きが長く勿体ぶったみたいになりましたが、

この写真のwemoという名前のアイテムで、

腕に巻き付けます。

ボールペンで書いて、消しゴムで消せます。
鉛筆で書けないのが残念で、ボールペンを腰袋(または鉛筆差し)に入れておかなければならない。

それでもいざという時(メモ帳になりそうなものが近くにないとき)役立つ。

元々は、医療現場で看護師さんが腕に直接メモ書きしていたことをヒントに作られたもののようです。

このアイテムを何人かに紹介すると、ズボンにメモ書きする、または知人がいるという方がいました。
確かにそれなら鉛筆で書けるし消しゴムで消せそうだし。

また、以前はメモを書けるスケール(メジャー)もあったそうです。

ポケットサイズの普通のメモ帳も便利ですね。

何かオススメあれば教えて下さい。

4本棚柱の可動棚

棚の高さを任意の高さに変えることが出来る可動棚。
大工の造作で一般的な可動棚は2種類あり、1つは、棚のつく奥の壁に2本の棚柱を取り付けて棚板の奥行ほどの長さの棚受け金具で棚板を支えるタイプ、
もう1つは、両袖の壁に2本ずつ計4本の棚柱を取り付け、1枚の棚につき小さな棚受け金具を4個使用するタイプです。
今回は主流である後者のタイプを紹介します。

写真は、クロス仕上げに可動棚。

こちらは珪藻土の塗り壁に可動棚。珪藻土がまだ乾いていない時の写真。

こちらは板(造作家具)に可動棚。

棚柱はこのように専用のビスで壁にビスどめします。

石膏ボードの壁にビスは効きませんが、あらかじめ石膏ボードの奥に合板などのビスが効く下地を入れておき、長めのビスで止めます。

続いて棚受け金具。棚柱の穴にひっかけます。

黒くて見えにくいですが、

棚を置くとこんな感じ。好きな高さに変えることが出来ます。

この手の棚柱の色は、僕の知る限り写真の黒以外に白、シルバー(アルミ)、シルバー(ステンレス)があり、黒・白・シルバーのアルミタイプは厚みが3ミリ(壁から3ミリ出っ張る)、昔からあるスレンレスのシルバータイプは厚みが5ミリで、本や雑誌を置くなら出っ張りが少し気になる。
そんな時は棚柱が壁から出っ張らないように溝を作ってそこに棚柱を埋めたりします。

棚柱の色は好みですが、写真の黒はアクセントになって良いと思います。

DIYで取り付けられる場合は、棚柱4本のレベル(高さ)を揃えて棚がカタカタしないように注意。

棚柱の長さは、60センチ、90センチ、180センチなどが既製品であり、ご自分でそれ以外の長さにグラインダーなどで切る場合は、切り口を隠すことが出来るキャップもあります。

キャップを装着している写真。

子供の感動体験

LEGO・スターウォーズ・Xウィングを息子と二人で完成させました。

クリスマス、正月と立て続けにLEGOスターウォーズをプレゼントして以来、「次はあれが欲しいこれが欲しい」と私と妻に話してきます。

LEGO商品の説明書はLEGOサイトで公開されていて、簡単にダウンロードでき、息子がその日に作りたいものをプリントアウトしています。

小さいサイズのものをほぼ毎日1個ペースで作っています。

プリントアウトした説明書の山。
「インク代が馬鹿にならない」ようですが、教育としての投資です。
好きなことを通して学んで欲しい。

 

スマホ画面で子供に説明書を見せればプリントせずに済みますが、子供への電磁波を極力避けたいところ。

小さいサイズのものをほぼ全て作ってしまったので、あとは中〜大サイズのものしか残っていません。

そして今回は大きいサイズに部類する「Xウィング」を、部品が足りないところは私がフォローしながら完成させました。

以前「ミレニアムファルコン号」を完成させた時より嬉しそう。

以前に「よく使うけど足りない部品」をバラ売りサイトで追加購入しましたが、
今回は追加せず、この商品も買わず、今まで作ったものをたくさんバラして部品を揃えました。

限られた資源(部品)のなかでは、今まで作ってきたものに固執せず時には捨てる(壊す)ことで、新しいことができることを理解してくれたらいいなと思います。

それとは別に、映画スターウォーズとLEGOのコラボによる相乗効果は、親と子が同じことに興味を持ち楽しめると同時に、映画とLEGO両者の売り上げにも大きく貢献しているはずで、つい最近まで映画館で公開されていた「スターウォーズ最後のジェダイ」を息子と一緒に観に行きたかったと少し後悔しています。

今日のまとめ

好きなことだから本気になって、学ぶことも多いのではないかと思います。好きなことをする時間は自分たちへの投資と考えれます。

棚の後付け

キッチンの壁に棚(トースター置き)を取り付けて欲しいとのことで、胴縁(どうぶち)下地を狙って壁付けします。

胴縁とは下の写真の柱に打ち付けてある横桟のことで、

 

 

この棚をビスで胴縁に固定します。

シンプルなL型。

胴縁の位置を探す方法の1つで、専用の針を壁の石膏ボードに突き刺して、胴縁を探します。

石膏ボード下地のままでビスが見えているので、この針を刺
さなくても位置はわかりますが、

こんな風に針が出てきます。胴縁に当たれば途中まで(石膏ボードの厚み分)しか刺さりませんが、空洞であれば奥まで入ります。

 

横に壁の見切り材が出っ張っているので鋸と鑿(のことのみ)で欠き取ります。

ビスで固定した後は、木栓にボンドを塗ってからビス穴埋め。
木栓(ダボ)穴用のキリと、木栓を作るキリがあり、端材で簡単に木栓が作れます。

わかりやすい写真を無断でお借りします。↓

 

木ダボの出っ張った残りをアサリ無しの鋸で切り落として、ヤスリで整えます。
普通の鋸はアサリがありますが、鋸を板に沿わせて横擦りするときは板に引っ掻き傷がついてしまうので注意。

最後に下から壁見切りにビス止め。
ここは目に付かない部分なのでダボ埋めは要らないでしょう。

棚の奥行きが30センチほどありますので、本来ならぐらつき防止の部材が要りますが、
今回はこの壁見切りに差し込めビス止めできたお陰で棚はグラつきません。

下地の位置

石膏ボード、壁紙、塗り壁材などで隠れた下地位置は、専用の下地探しの道具で見つけることが出来ます。

築20年以上なら胴縁が打ってある場合が多く、横方向の下地。

それ以降な、直接柱に石膏ボードなどが貼られていることが多く、柱や間柱が下地になるので縦方向。

マンションの場合は約30センチ間隔で約30ミリ幅の下地が縦にも横にも入っています。(横方向はない場合もあり)

マンションコンクリート壁は専用工具が必要、管理組合は多分NGですが、(自己責任で)。プロに頼んで尚且つ自己責任と考えるのが無難。

棚の形状

棚の形状は、色々あります。棚柱を取り付け棚の高さを自由に変えることができる可動棚や、ビスを先に壁に取り付けてから棚板を引っ掛ける既製品の棚など、結局ビスが効く下地の位置の把握が出来れば、DIYは難しくないかも。

今日のまとめ

棚の種類や取り付け方法など、DIYでも御遠慮なくお問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

 

横板の固定(木口シャクリ)

今の現場は終盤で次の現場の準備(材料加工)に取り掛かっています。
昨日の断熱工事の続きと追加工事があり夕方に現場へ戻りました。
階段スペースにある縦長の窓に、上側はサッシ屋さんのインプラス(内窓)と下側は建具屋さんの網戸が付くことになり、その上下の間仕切りの横枠を追加して欲しいということです。

材料加工は少しだけなので作業台を広げるのが面倒くさくて、荷台を作業台に。
材料(追加の横枠)の幅、長さを丸ノコで切った後、

木口側に溝を掘りたいので木口を上にしてクランプで固定し、

カッター(溝切り)で溝を掘ります。両面とも。

こんな感じ。
溝の入隅が丸いままなので、

横向けに固定して鑿でさらいました。

カッター、丸ノコとも集塵機に繋げてます。

 

横枠を取り付ける縦長の窓。

横枠を取り付ける高さにビスを浮かすように仕込んで、先ほど加工した木口の溝がビスにハマるようにします。

手前から奥(窓側)にスライド。

納まりました。

ズレ防止の為にビス止め。
ビスはインプラスの枠で隠れます。

方法としては他にも色々あります。
本来はビスの代わりに細い木桟を既存枠に打ってボンドを塗ってはめ込みます。今回は細い木桟を作る手間を省きビスで代用しました。

また木口をシャクル場合はカッターよりもトリマーの方がしやすく、ビスの頭の形に合わせてアリ型の溝を掘ることも出来ます。

またもっと手を抜く方法として、階段手すりより低い位置なので、新設の横枠を下から覗き込むこともないので、新設横枠の下から既存枠に目掛けて斜め上方向に4カ所ほどビス止めでも問題ないと思います。
網戸が付いてより見えにくくなりますし。

しかし今回は大工志望の監督のO西くんにちょっとアピールする意図もあって今回のやり方に。

天井の断熱工事

現場は大詰めで、二階の天井断熱工事に取り掛かっています。
天井に点検口を付けて、そこから天井裏に上がり、リサイクルの羊毛断熱を天井上に載せる作業。
当初、部屋の天井に点検口を取り付ける予定でしたが、押入れがあったのでそこを点検口にすることになりました。
しかし勾配天井がある納戸は天井をめくる必要があることが判明し、その納戸から天井裏に上がることになりました(納戸の物を移動するのに半日もかかってしまいましたが)。  

屋根裏に上がる開口。
最後に5.5ミリのベニヤ板を上貼りしてクロスで仕上げます。

こちらは勾配天井部分。下から断熱材を補充します。

これが羊毛断熱材リサイクルタイプ。

屋根裏。既存のグラスウールが敷き詰められていて、この上に羊毛断熱材を載せるだけ。
屋根の垂木の間に取り付ければ効果が更に増しそうですが、足元が危険で足場板を敷いてしたとしても施工手間が大幅に増えてしまいます。

天井を踏み抜かないように注意。吹き抜け部分もあり、踏み抜いてしまうと一階玄関まで転落します。一瞬踏み抜きそうになり、出っ張った吊り木に◯玉を挟んで一人で悶絶しました。

一人で羊毛断熱材を引っ張り上げました。
全部で3梱包ありましたが、1梱包目を敷き詰めたところで足りないことが判明。
監督の◯西くんに「足りひんで!」と2梱包追加注文。明日まで仕事が残ってしまいましたが、明日の作業が最小限になるように全て終わらせてから片付けをしていると、前からあった在庫を発見してしまいました。1梱包余っていたのを完全に忘れてました。

結局、その分1梱包余ってしまいますが仕方ない。
また別の現場で使いますので元請けさんの事務所倉庫に一時保管になります。
かさばりますがすみません。

今日は暖かく一瞬春の匂いを感じていい気分になりました。。多分何かの花の匂いがしたんだと思います。屋根裏は暑くて汗ばむくらいで少しバテました。

今日のまとめ

屋根裏の断熱工事は冬に頼みましょう!夏は地獄です。

住みながらの全面リフォーム

今日はちょっとネタがないので、数日前の現場の写真で現場の雰囲気を見てもらいます。

一階全面リフォームの元請けさんの現場です。
一階全面となるとキッチン、洗面、トイレの水回り三点セットのやり変えや、家具の大移動などもあって、施主さんにとって住みながらのリフォームは大変シンドいと思います。

壁に仮設の棚を作り材料を置いています。床に置くと邪魔になるし掃除もしにくい。

こちらは私の道具や材料、そしてブルーシートの中は施主さんの大型家具や仏壇などを養生して固めています。

写真の奥の部屋の右手に小上がりの畳スペースがあり、今はそこに家具やキッチンのものを一式詰め込んでいて、冷蔵庫や電子レンジなどもここに置いていて施主さんが使われています。とてもしんどいと思いますが、ものが多いお宅で、二階は既に荷物でいっぱいなので仕方がないのかも。

収納ができると道具置き場になります。

クローゼットが道具や金物置き場として仮設の棚を付けています。
来週クロス屋さんがクロスを貼るのでどけます。

 

いつも応援をお願いするベテラン大工さん。手際よく仕事も綺麗で口が悪くて面白い大工さんで、やっさ(神輿屋根型の屋台)や社寺の仕事から◯オパレスのような(誰でもできる?)組み立てる仕事まで幅広く何でもするスーパーマン。
こんな大工でも常用の日当は他の大工と大して変わらない。
今回もだいぶ助けてもらった。

こちらは最後に解体されたキッチン。
照明の電球色が好きです。

床と外壁面の壁の断熱工事をしています。

とりあえず写真はこんな感じですが、住みながらの全面リフォームは施主さんには大変だと思います。
施主さんが生活されるスペースを確保出来るようにすれば、作業スペースが少ししか確保出来なくなるので、応援の大工さんを呼べませんし、工期が掛かります。
それでもいいなら住みながらでもいいですが、残念ながらこの現場は(たぶん施主さんのご希望で)工期が短く、工事期間中の一階の生活スペースも要求されていました。

こちらの元請けの社長さんは昔から「リフォームはサービス業」だと言われていましたがまさにそうで、職人とて、寧ろずっと現場にいる職人だからこそ、サービス精神が必要であることがここ最近よく分かるようになりました。
そこもリフォームの面白さかと思います。

 

今日のまとめ
「住まいながらの全面リフォーム」はしんどいという覚悟が必要です。
戸建てではなくマンションとなると不可能ではありませんが、よほどの理由がない限りお勧めしません。
工事の非効率と工期が長引くことを覚悟した上で、施主さんがしんどくならないように綿密な気配りをしてくれそうな工務店さん、または担当者さんを選びましょう。

 

今日は久し振りに良い天気が気持ちよく、帰りの夕空も綺麗でした!

無垢のフローリング貼り

ご無沙汰してます。春のニュースレターの500文字ほどの文で何日も苦戦していました。

今日はフローリング貼りを写真中心で説明します。リフォーム現場です(念のため)。

吉野ヒノキのフローリング。

継ぎ目に挟んでいる白いものは0.5ミリのアクリル板です。

無垢のフローリングは隙間を開ける必要があります。
季節によって湿気を吸ったり吐いたりする事で無垢の木が幅方向に膨らんだり縮んだりします。
隙間がないと板同士が膨らんだ時に逃げ場が上しかなく、上に背ってしまいます(板がUの字に反る)。

釘はこんな感じでフローリング専用の股釘を打ちます。

こんな弾、股釘です。

床の断面の見本。
下から根太45角、捨て貼り合板12ミリ、桧フローリング15ミリ。

捨て貼り合板が無くても根太に直接フローリングを貼れますが、捨て貼りがないと作業性が悪いのと、フローリングの継ぎ目が根太の上に制約される(捨て貼りしていれば、継ぎ目はどこでも可)ので、そつ(短いあまり)が多くなります。

膠(ニカワ)という接着剤。

ヒーターで温ると粘度が緩くなり、塗布後温度が下がり固まります。

(写真が上下逆さま、上手く編集が出来ないけど)膝パッド。

(こちらも逆)

膝を床についてハイハイできます。

最近床仕事に限らず常に付けています。遠慮なく膝を地面に預けられるので楽です。

見た目は少しダサいけど。

道具や作業台を貼り終わった方に移動して続けます。

最後の列はひかります。ひかるとは、柱や巾木などの癖をフローリングに写すこと。
一番最後の列の板を最後から二列目に仮入れして、フローリングの働き分(110ミリ)の幅の板を当てがって、鉛筆と一緒に横スライドさせて切り墨の線を引きます。

それにより二重に重なった部分(余分な部分)を落とす墨が付きます。

 

ニカワを塗って

先程ひかって丸ノコで余分な分を切り落としたフローリングをはめます。
角が邪魔しないように板の裏側を斜めに落とします。ある程度は丸ノコで落として、そこからは鉋で削ります。

叩いてはめます。

ピンタッカーという細い釘で仮固定(接着剤が固まるまで)。

 

左がピンタッカー、右がフィニッシュ

左からフィニッシュ(普通の弾)、フィニッシュ(スーパー:頭の小さいフィニッシュ)、ピンタッカー

最後に、巾木との隙間が出来てしまったところを、

同色のボンドコークで埋めて終了。

養生も忘れずに。

 

今日のまとめ

床貼り、壁貼りといった板を貼る作業は二次元の作業なので、下地を組むといった三次元(立体)の作業よりは初心者にとっては覚えやすい作業です。横着せずに手間さえ掛ければ誰でも綺麗に仕上げることが出来ると思います。

 

 

小上がりの畳スペース

昨日は床下地、フローリングについて書きました。

最近は畳の部屋が少なくなってきたようですね。

私は殆どリフォームしかしていませんので、新築の事情は知り合いの大工さんから少し聞く程度です。

昔のようにフローリングの部屋と畳の部屋とを完全に区別するのではなく、リビングの一角に畳スペースを設けるといった方法を時々見聞きします。

今 現場では、一部床を一段上げて三帖ほどの畳スペースを設けているところです。


写真は根太下地。このスペースの床をベッドの高さぐらいに仕上げています。
その畳スペース下の空洞を引き出し収納にする予定だったようですが、予算のご都合で無くなったそうですが、小上がりの段差はそのまま残っています。

私が休憩で座るのにちょうどいい高さで重宝しています。
床下を点検できるように一箇所開くようにしています。

いきなり写真が飛びますが、建て具枠が納まった写真。敷居です。


こちらは鴨居。天井付け。

内側から。


二本溝です。


二枚のうちの一枚が止まるべきところに止まるように溝の掘りを途中で止めています。


こちらは敷居。溝にアルミのレールが敷かれ、建具が軽くてスムーズに動きます。

ハウスメーカーや地域ビルダーでは、建材メーカーの建具枠(既製品)が使われますので、商品の中からしか選ぶことは出来ませんが、本来は昔から大工が加工して作っていたので、間取りに合わせた寸法や納まり、好みの材種に臨機応変に対応できます。

ありきたりな新築なら既製品で事足りるかも知れませんが、リフォームであれば家の実情に合わせるために大工が手作りすることで、設計の自由度が高くなります。

今日のまとめ

・既製品ではなく造り付けにすることで様々な設計プランに対応できます。

床下地の話

前回は床板の貼り替えについて書きました。

床板貼り替えの話

睡魔に負けて少し中途半端なところで止めましたので、根太工法から剛床に変わったという所から続けます。

剛床工法は、3×6板(サブロクバン、910ミリ×1820ミリ)の厚み24〜30ミリの構造用合板を、75ミリのN釘(構造用・耐力用の釘)で土台(基礎に緊結された105ミリ角)や大引(基礎に緊結されていない90ミリ角)に直接打ちつけます。

それにより骨組みと面材が一体化して水平面(床の面)の耐力が高くなります。
例えて言うなら、フタのない箱よりフタのある箱の方がしっかりしているのと同じです。

一方、根太工法は根太(45ミリ角が一般的)を土台や大引に釘やビスで打ち付け、根太に12ミリの構造用合板を釘で打ち付けます。
剛床工法に比べると面材の厚みが薄く、根太が間にあるぶん骨組みと面材の一体感は低いので、水平耐力は弱くなります。

根太工法は根太を尺(303ミリ)ピッチで這わし12ミリの構造用合板が上に載りますが、一方、剛床工法では根太はなく半間(約910ミリ)ピッチの土台または大引の上に載ります。いくら厚みが24〜30ミリあるといっても半間もの距離で構造用合板を支える下地がないと、その間で床が垂れてしまいます。
聞いた話ですが、洗濯機の水漏れか何かで床が濡れて、剛床工法だったので土台と土台の間の部分が結構たわんでいたらしく、直すのが大変だったと。ボロボロになると直しにくい工法でもあります。
剛床工法の構造用合板も、経年劣化で接着力が無くなればたわみがエスカレートし、また直しにくい床材になると思います。
まだ剛床工法が一般的になってからまだ二十年も経っていませんが、あと十数年で接着力が無くなれば、たわみ補修の工事も増えてくることが考えられます。剛床は構造材に当てはまるので「切り抜く」という補強の仕方は法律的には無理なので、新たな剛床を上に重ねることになるかもしれません。重ね貼りと言ってもたわんでいるところとは隙間が出来ますので、問題ないと思います。

話が大きく脱線しているような気がしますが、根太工法なら12ミリ以上の無垢のフローリングを使用することで床のたわみを防ぐことが出来ると思いますが、剛床工法でたわみを防ぐには厚み30ミリくらいの無垢のフローリングが必要ではないかと思います。

剛床工法で、12ミリ厚や15ミリ厚の無垢のフローリングだと、土台間910ミリもの距離では確実にたわむと思われます。
経年変化で味の出てきた無垢のフローリングがたわんでしまっては残念ですね。

今の接着剤が昔のものより強くなっているかも知れませんが、一方で、シックハウス対策として低ホルムアルデヒドの接着剤に変わっていますので弱くなっているかも知れません。

話が逸れますが昔、建築用以外の合板を使わされたことがあります。現場に来ると目がシパシパしたり鼻にツンとくる匂いがしました。
僕が大工をするもっと以前はそれが普通だったようです。

今でも、集成材の板を車の室内に大量に積んで運転したところ、同じような症状になり車の窓を開けた、という話を聞きました。

接着剤は便利な反面、体に大なり小なり有害ですし、いつか接着力が切れます。

できれば無垢材が安心ですし、長い目で見ればその方がトータルで安くなるかもしれません。

 

今日のまとめ
・構造用合板で捨て貼りをする・しないに関わらず、根太工法なら12ミリ厚以上、剛床工法なら30ミリ厚ぐらいの無垢のフローリングがオススメ。