ビスの効かない石膏ボードにビスが効く下地を入れる

石膏ボードの壁に、強度が必要なもの(例えば、タオル掛けやハンガー掛け・ハンガーパイプなど)を取り付けたいときは、石膏ボードの奥にある柱や間柱または横桟(胴縁:どうぶち)を狙うことで、しっかりとビスどめ出来ます。

しかし、取り付けたい位置に柱や胴縁があるとは限りません。

そんなときに、ビスがしっかり効く下地の入れ方を、「室内干し用にハンガーパイプをつけるための下地補強」を例にして説明します。

今回は内装をリニューアル(壁紙の張り替え、または新たに塗り壁)することが前提のやり方。

まずは専用の針で下地位置の確認↑

しかし、理想の位置に下地がなかったので、石膏ボードの壁を一部切り取って下地を入れる。

まずは開口↑
マルチツール という振動するノコギリで切りたいラインをなぞるだけ。

少し脱線するが、このマルチツールは、先端の刃を色々な種類に交換でき、ノコギリや鑿(のみ)・スクレーパー(ヘラで剥がす)・紙ヤスリなど様々な作業に対応する。

丸ノコのように刃が回転するのではなく、左右に小刻みに振動するだけなので、安全性が高く、ホコリも立ちにくい。
しかも電動なので疲れない。

パテ埋めできるように面取り↑

面取り後↑
奥に見えるベニヤ板は奥のクローゼットの壁で、今回は全く関係なし。

開けた開口から、12ミリの合板や(今回は)木っ端を、裏に差し込んでボンドで接着する。持ち手がいるので長めのビスをもんでいる(打っている)。

タッカーで止めているがボードビスでもOK。

最初に切り抜いた中の部分を止めて終了。

木っ端がある部分はしっかりビスが効くようになった。
接着剤を塗っているので、余程の変な力が掛からない限り大丈夫。但し、取り付けるものや木っ端の大きさなど、強度を左右する様々な要因があるので各自の判断能力が求められる。難しいところでもあるかも知れないが、それも自分でする面白みでもあると思う。

ちなみにこのやり方は、コンセントやスイッチの穴、若気の至りで開けてしまった壁の穴などの補修にも使える。

DIYで内装を新たにするときには、知っておくと良いやり方としてお勧めしたい。

丸ノコの直進性を確認

前回、「丸ノコで『真っ直ぐ・直角に』切る 便利な定規」について書いてみたけど、丸ノコのベース部分が歪んでいれば定規と平行に真っ直ぐ切ることが難しくなる。

丸ノコを裏返して、刃とベース(台座)が平行かどうかを確認する。
上の写真と下の写真のように二カ所(両端)で計って寸法が違えば問題あり。

ちなみのこの丸ノコは新品購入時は刃からベースの端までちょうど100ミリだったが、何度も衝撃が加わり調整を繰り返すうちに今現在102ミリで平行を保っている。

ベースが平行でなければ、上の写真(別の丸ノコだけど気にせずに)のように切ってる途中で丸ノコが定規(エルアングルなど)から離れようとしたり、逆に食い込もうとする。

解決策としては、平行度が調整できるタイプならそれで調整。
そんな便利機能がなければ、平行になるまで強引に力かける。
お陰で私の丸ノコは102ミリで平行を保っている。自己責任で。

丸ノコで「真っ直ぐ・直角に切る」便利な定規

今日は便利な道具の紹介。
今更かも知れませんが、本職でなければあまり知らないかと思われる「エル(L)アングル」。

僕が初めて現場で見たのは15年ほど前にサイディング屋さんが使っていて、サイディング屋さん曰く「この一万円弱の定規を買っても、家一軒分のサイディング貼りで元が取れる」と。

どういうことかというと、合板やボードなどの3×6板を丸ノコで直角に切る場合、このエルアングルが登場する以前は、例えば1,000ミリの切り墨(印)を板の手前と奥の両側ともスケールで測って鉛筆で印をつけて、その2つの印に定規をあてがって定規がブレないように左手と左足でしっかり定規を押さえながら右手で丸ノコを動かして切っていました。

しかしこのエルアングルの登場によって、3×6板の手前側だけスケールで1,000ミリの切り墨をつけて左手でエルアングルを押さえながら右手に丸ノコを動かす、
要するに、スケールで切り墨をつけるのが二カ所から一カ所に減り、定規を左手だけで簡単にしっかりと固定することができるようになりました。
文章の説明では分かりにくいと思いますが、材料を切る手間が実質半分以下になり楽になったという話。

上2枚の写真は、エルアングルが3×6板などの材料に隙間なくあてがっているか確認できる窓です。

黒い定規は30センチ以下の材料用。

いくらエルアングルが便利でも、丸ノコのベース(台座部分)が歪んでいると真っ直ぐ切れません。

それについては、また説明します。

 

袖壁(そでかべ)の起こし方

洗面室の工事写真を元に袖壁の起こし方を説明する。

写真の向かって左側に洗面化粧台を据え、向かって右側に収納棚スペース(可動棚5枚ほど)を造作するが、その間の仕切り壁としての袖壁を作る。
写真右側の収納棚スペースの仕上げ材として既にシナベニヤを二方面貼っている。
なぜ先に間仕切りの袖壁を起こさないかと言うと、狭い洗面室で先に袖壁を起こしてしまうと更に狭くなり仕事がし難くなるから、袖壁を起こすタイミングを出来るだけ後に引っ張る。

袖壁の骨組み組み立ては、木材を一本一本切って壁や天井に打ち付けるのではなく、袖壁の大きさでハシゴ状に組み立ててしまう(例えばW550×H2,200)。だからまとめ切りが出来るし組み立てやすい。。

エア釘打ち機で一気に組む。

それを現場に持ってきてエア釘打ち機で床や壁に打ち付ける。
ただし先にハシゴ状に組み立ててしまうやり方は、現場まで運ぶルートに障害物やコーナーがある場合、物理的に搬入可能か事前確認が必要。

上は隙間が開く寸法で作っている。

寸法がちょうどだと、天井を擦ったり起こし難かったりする。
写真では分かりにくいが、天井高は左右で少し違う。
しかしこのハシゴ状に組んだ骨組みは釘で固定しているので、

後から玄能(げんのう)で上に叩いて天井にピタリとつけることが出来る。ビス留めだとこれが出来ない。

また叩きすぎると壁際の天井が上がってしまい、先に貼ったシナベニアと天井が空いてしまうので注意。

骨組みが止まったら、可動レールをビスどめするための下地合板(今回は9ミリ)貼り。床に突き付けて貼らずに天井に突き付けて貼っている。

床でなく天井に突き付けた理由は、下地材と仕上げ材とで継ぎ目のラインをずらしたいから。継ぎ目が同じラインに来ると大きな段差になる可能性がある。仕上げのシナベニアは床に置いて(突き付けて)貼ることで継ぎ目を下地の継ぎ目とずらす。

DIYっぽくない内容でしたが、作業のちょっとしたコツがいくつか参考になればと思います。

風邪をひいて珍しく10日も引きずっています。まだ治る気配は微妙なところです。

ありがとうございました。

4本棚柱の可動棚

棚の高さを任意の高さに変えることが出来る可動棚。
大工の造作で一般的な可動棚は2種類あり、1つは、棚のつく奥の壁に2本の棚柱を取り付けて棚板の奥行ほどの長さの棚受け金具で棚板を支えるタイプ、
もう1つは、両袖の壁に2本ずつ計4本の棚柱を取り付け、1枚の棚につき小さな棚受け金具を4個使用するタイプです。
今回は主流である後者のタイプを紹介します。

写真は、クロス仕上げに可動棚。

こちらは珪藻土の塗り壁に可動棚。珪藻土がまだ乾いていない時の写真。

こちらは板(造作家具)に可動棚。

棚柱はこのように専用のビスで壁にビスどめします。

石膏ボードの壁にビスは効きませんが、あらかじめ石膏ボードの奥に合板などのビスが効く下地を入れておき、長めのビスで止めます。

続いて棚受け金具。棚柱の穴にひっかけます。

黒くて見えにくいですが、

棚を置くとこんな感じ。好きな高さに変えることが出来ます。

この手の棚柱の色は、僕の知る限り写真の黒以外に白、シルバー(アルミ)、シルバー(ステンレス)があり、黒・白・シルバーのアルミタイプは厚みが3ミリ(壁から3ミリ出っ張る)、昔からあるスレンレスのシルバータイプは厚みが5ミリで、本や雑誌を置くなら出っ張りが少し気になる。
そんな時は棚柱が壁から出っ張らないように溝を作ってそこに棚柱を埋めたりします。

棚柱の色は好みですが、写真の黒はアクセントになって良いと思います。

DIYで取り付けられる場合は、棚柱4本のレベル(高さ)を揃えて棚がカタカタしないように注意。

棚柱の長さは、60センチ、90センチ、180センチなどが既製品であり、ご自分でそれ以外の長さにグラインダーなどで切る場合は、切り口を隠すことが出来るキャップもあります。

キャップを装着している写真。

棚の後付け

キッチンの壁に棚(トースター置き)を取り付けて欲しいとのことで、胴縁(どうぶち)下地を狙って壁付けします。

胴縁とは下の写真の柱に打ち付けてある横桟のことで、

 

 

この棚をビスで胴縁に固定します。

シンプルなL型。

胴縁の位置を探す方法の1つで、専用の針を壁の石膏ボードに突き刺して、胴縁を探します。

石膏ボード下地のままでビスが見えているので、この針を刺
さなくても位置はわかりますが、

こんな風に針が出てきます。胴縁に当たれば途中まで(石膏ボードの厚み分)しか刺さりませんが、空洞であれば奥まで入ります。

 

横に壁の見切り材が出っ張っているので鋸と鑿(のことのみ)で欠き取ります。

ビスで固定した後は、木栓にボンドを塗ってからビス穴埋め。
木栓(ダボ)穴用のキリと、木栓を作るキリがあり、端材で簡単に木栓が作れます。

わかりやすい写真を無断でお借りします。↓

 

木ダボの出っ張った残りをアサリ無しの鋸で切り落として、ヤスリで整えます。
普通の鋸はアサリがありますが、鋸を板に沿わせて横擦りするときは板に引っ掻き傷がついてしまうので注意。

最後に下から壁見切りにビス止め。
ここは目に付かない部分なのでダボ埋めは要らないでしょう。

棚の奥行きが30センチほどありますので、本来ならぐらつき防止の部材が要りますが、
今回はこの壁見切りに差し込めビス止めできたお陰で棚はグラつきません。

下地の位置

石膏ボード、壁紙、塗り壁材などで隠れた下地位置は、専用の下地探しの道具で見つけることが出来ます。

築20年以上なら胴縁が打ってある場合が多く、横方向の下地。

それ以降な、直接柱に石膏ボードなどが貼られていることが多く、柱や間柱が下地になるので縦方向。

マンションの場合は約30センチ間隔で約30ミリ幅の下地が縦にも横にも入っています。(横方向はない場合もあり)

マンションコンクリート壁は専用工具が必要、管理組合は多分NGですが、(自己責任で)。プロに頼んで尚且つ自己責任と考えるのが無難。

棚の形状

棚の形状は、色々あります。棚柱を取り付け棚の高さを自由に変えることができる可動棚や、ビスを先に壁に取り付けてから棚板を引っ掛ける既製品の棚など、結局ビスが効く下地の位置の把握が出来れば、DIYは難しくないかも。

今日のまとめ

棚の種類や取り付け方法など、DIYでも御遠慮なくお問い合わせください。