大工になりたての純粋な気持ち

昨日、ログハウスに付随する巨大なウッドデッキの制作に宍粟市一宮町まで行ってきました。
この一宮町や隣の波賀町は山と川が綺麗で昔から好きなドライブコースです。
現場は山に囲まれた自然豊かな環境。施主様は夜空の星を眺めるために別荘として購入されたそうです。
ラジオの電波はかろうじて受信できる程度。ろくな放送がなかったので、ラジオを消すと鳥の鳴き声や小川のせせらぎをBGMに癒されながらも集中して仕事に取り組みました。
その現場で御一緒させていただく大工さんは、僕と同い年の38歳。
僕のガンの話になると、つい最近親友を膵臓癌で亡くされたと仰って、周りでもそういう話を聞く歳になってきたと感じました。
まだ大工歴2年目だそうで、以前は屋久島でキャンドル職人をされていたそうです。
しかし隣の島の噴火による風評被害で屋久島への客足が遠のき、また子どもが産まれたのを機にこれではいかんと以前に経験があり魅力を感じていた大工になるため、去年の末に奥さんの実家のある相生に引っ越されたそうです。
北海道やそれ以前にヨーロッパにも3年程在住したそうです。
その経験を生かしてもっと魅力的な建物を手がける大工になりたいと、ピンタレストで保存している画像を見せてくれながら熱く語ってくれました。
確かに魅力的で聞いていてワクワクしました。
しかしまだ大工としての経験の浅さから、発言力もなく、口だけになってしまい、見習い期間である為誰でもできる雑用に駆り出されて、大工仕事が覚えられないというジレンマを抱えていました。
今はあまり出しゃばらないことを心掛けているそうです。
それを聞いて「そのアイデアは誰にも負けない魅力的な武器であり、少しずつ自分を表現していかなければ育たないから、空気読みながらやってみて」と、偉そうにアドバイスしました。
仕事に慣れてくると、図面通りに納めることや、工期に間に合わせることに意識の比重が大きいなりますが、初心の純粋無垢なワクワクする部分を思い出させてくれるような出会いになりました。
アイデアを暖めていても、人間忘れやすい生き物なので(特に自分は)、何かの形で残せるときに残し、自分の想いを少しずつ表現していったほうがいいだろうなあと、人にアドバイスしながら思いました。
往復3時間の距離で軽トラは少々キツく、帰りは腰が痛かったです。

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日本一

今回で僕自身4回目となる職人起業塾へ一昨日参加してきました。経営者さん達ばかりでその目標の高さに圧倒されてしまった初参加の時と違い、少しこの場に慣れてきたように思います。今回は前回、前々回の「ギヤをあげる」「あり方に感動」などを振り返りながら、新たに「士規七則:志をもつ、人づきあいを選び行動する、読書」「マーケティングの奥義:大切なあなたへ」なども教わり、いつも以上にモチベーションが上がる内容でした。そんな中「やらなければならないことでどうしても無理なこと」について塾生たちの発表。自分は前回の起業塾でお勧めいただき今読書中の「自分の小さな箱から脱出する方法」を例にして「夫婦のコミニケーションにおいて、箱から出ること」と答えました。image-3cd91.jpeg

この本は対人関係において関係をこじらせていく過程を俯瞰的に理解することの難しさを主人公の視点から描かれたとても面白い本です。塾長曰く、完全に箱から出る事は10年経ってもまだ無理だそうです。他の塾生のみなさんの答えも「対人関係」が多く、この本の内容とも被り問題を抱えている当事者にとっては、「自分ではなく相手に変化を求めてしまう」ということが俯瞰で聞いているとわかりました。もちろん相手にも問題がありますが、「相手に問題がありどうしてもできない」と決めてしまう自分にも原因があります。
その次に「あなたはナニで日本一になりますか?」の質問。この場で「ない」とは言えません。今思うと完全に呑まれていました。自分は「昔からの課題である嫁とのコミニケーションを改善し、(自信は無いですが)夫婦の強みを日本一仕事に生かした工務店にする」と答えました。先程の「夫婦のコミニケーションにおいて箱から出る」と発表した流れもあり、また前回の懇親会で塾長にアドバイスいただいた「夫婦の最小単位を強みにすればライバルはいなくなる」という考えもありこの内容になりました。「日本一」はブッ飛んでいますが、小さな目標よりいいと思います。
もう少し具体的に言うと
「夫婦の結束力を日本一生かした工務店」
にします。大きなことを言ってしまいましたが具体的に目指す方向ができました。
懇親会では、塗装業のW社長、呉服屋の若旦那Tさんの話、それに対する塾長のツッコミを聞きながら、話を聞く側は俯瞰で物事を見ることができ当事者とのハンデの大きさを感じました。そして塾長から「陰と陽」について面白い話を教えていただきました。物事には陰と陽があって、例えば「俺はもう歳やから(陰)」と言うと「そんなことはない、まだ若いよ(陽)」と返事が返ってきたり、逆に「俺って若いやろ(陽)」と言うと「おっさんやん(陰)」と返事が返ってきます。
また仕事で言うと、目先の仕事(金の卵、陽)にばかりフォーカスしていると仕事仲間(金の卵を産むガチョウ、陰)を失い、そのことを深く理解することができると、仕事仲間との関係(陰)を育てる必要性を理解する。逆に仕事仲間との関係(陰)を育てることにフォーカスしていると仕事(陽)がついてくる。
物事は陰陽でバランスが取れていて片方ばかり求めてももう片方がついてくる。そしてこのことを理解している人は少ないという話でした。

職人起業塾事前課題

今日はいつもの職人起業塾の振り返りではなく事前課題についての考えをブログにしたいと思います。
今回の事前課題は
「どうしても無理なこと」
「日本一になる決意」
です。
まず「どうしても無理なこと」
「どうしても無理なこと」とは、苦手なこと、生理的に無理なことなどを想像したのですが、それは我慢すればできることであり、もっと突き詰めると、絶対にできないこと、物理的に不可能な事になると思います。
女性になるとか、永遠の命とか。
100メーター10秒で走るとかは自力では無理ですが自力でなくても良いのなら、ものすごい風圧の追い風やそれに耐える練習さえすれば物理的には不可能ではないです。
そう考えると自力にこだわらずやり方さえ間違えなければ、物理的に不可能な事は案外少ないのかもしれないと思います。
「どうしても無理なこと」とは「いかなる人や物に手伝ってもらってもできないこと」になると思います。
女性になることや永遠の命以外には、死者を生き返らせる、時間を止める、瞬間移動する、タイムスリップするなどが現時点で物理的に無理なことです。
そう考えると、多くの願望は自力では無理でも人や物を巻き込むこと、特にその能力に長けた人を巻き込むことができれば「どうしても無理なこと」ではなくなり、いかに人を巻き込むかが願望実現を左右することだとわかります。
人を巻き込むには高いコミニケーション力だったりブレない強い想いが必要だと思います。
もう一つの課題「日本一になる決意」。
職人起業塾塾長の高橋社長は「工務店ナンバーワンブロガー」と言う「日本一」です。ブログを始めて10年ほどになるそうです。
先程の僕の幼稚な考察からも高いコミニケーション力と強い想いがあれば「日本一」は「どうしても無理なこと」ではないことだと思います。
「自分らしさ」や「家族への想い」などにおいては既に「日本一」だとは思いますが、それ以外の「売り上げナンバーワン」とか「人気ナンバーワン」などにおいて、「地域ナンバーワン」程度なら興味があっても「日本一」への願望はありません。
今の時点で「日本一」になる必要性を感じていません。
自分がどんな生き方をしたいのか具体的に何をしたいのかがわかっているようで模索しているところもあり、何かの要素でまず「地域ナンバーワン」になると自然と「日本一」も視野に入ってくるように思います。現時点では「日本一」にピンときません。
明後日の職人起業塾までもう少し考えてみます。
皆さんは「日本一」への目標は何かありますか?

第31回職人起業塾振り返り

気付けばもう来週には今月の職人起業塾ですが、先月の職人起業塾を振り返りたいと思います。
前回は
「在り方」に感動した経験、共感した経験 
について答えました。単純に感動した経験はいろいろ思い出せますが、「在り方」となるとなかなか思い出せませんでした。
塾生皆さんの発表を聞くと実生活で出会った人の経験が多いのに対し、自分は映画「ショーシャンクの空に」の主人公と言う架空の人物?に感動したことを発表しました。
仲間の幸せを心から願う姿勢に感動したと自分では解釈しています。
それを確認するためというか、久しぶりにまた見たくなってTSUTAYAで借りました。1994年の作品でもう22年も前、月日が経つのは早いです。
抑圧された囚人仲間たちにつかの間の幸せを与える姿勢に再び感動しました。結果仲間からも信頼を得るという話ですが、一貫してそれができる自身が自分にはありません。損得勘定で考えることも多々ありますが少しずつ変えていきたいです。
メインテーマ、自分はどんな人に見えますか?あるべき姿とのギャップは何?というテーマに関して、塾生それぞれが「自分はどんな人に見えるべきか」について動画で撮られながら発表し、発表後に再生され自分の姿を客観的に見ることができました。
皆さんの「自分はどんな人に見えるべき」の解答は、
・頼りになる人間
・気軽に話すことができる
・柔らかさ
・生き生きしている
・期待に応える
・また会いたいと思ってもらえる
・力が抜けた自然体な感じ  不思議な感じ
・安心感を持ってもらえる
・愛されるべきキャラ
・自然体、、、など
人当たりについて言及されていましたが、僕は「言う事と行動に矛盾がない人(知行一致)」と言うカチコチな内容を発表しただけでなく、後で見た動画の自分の姿もカチコチでした。汗
慣れない動画で緊張しましたが想像よりはるかにカチコチでした普段緊張していないときでも自分の感覚と実際とのギャップがあることが想像できます。
懇親会では大工の那須社長と庭師の藤山さんと話し込みました。職人同士ということもあって話がよく通じたと思います。特に那須社長は同じ大工ということもあっていろんな話をして頂き楽しかったです。
その後、塾長の高橋社長から「新築も手がけた方がお客さんからの信頼もつき、また年間の予定も立てやすくなる」というアドバイスをして頂きました。確かに今はリフォームに特化していますが可能であるなら自分たちの新築の形を具現化して提供するという可能性を広げても良いかなぁと思いました。
リフォームは自分たちの工事品質を証明しづらいということ、
お客さんは品質を1番気にしているということ、
新築を建てることで他社との比較ができ品質を証明しやすくなり信頼を得やすくなるということを教えていただきました。
しかも夫婦でしていると言う強みからその気になればプラン力、情報発信力、工事品質、価格面などいろんな面でライバルはいなくなるということを教えていただきました。ここまで素敵なアドバイスをいただきながらも僕の思考はなかなかリフォーム、古民家から離れないのですが以前に、茅葺き風の板金屋根の家を新築で建ててみたいなーと思ったことがあるので、そう考えるとちょっとワクワクします。
次回の課題考えないと。汗

先週の振り返り

今更ですが先週は濃い一週間だったので主に要点だけ振り返ります。
先週の日曜日10年近くお付き合いさせていただいている自然素材リフォーム・N-BASICさんのイベントに行ってきました。多可町の大工社長さんと篠山の左官屋さんを呼び伝統工法の組み立て実演や土壁塗り体験も催されていて、大工社長さんにお話を伺ったところ、多可町は古民家の仕事も多いそうですが大工社長さんは伝統工法で新築するほうが好きだそうで、伝統工法を求められていない物件をあえて伝統校で建ててきたそうです。
てっきり田舎という環境に恵まれて伝統工法をされてきたと思っていたのですが、この自分から自分のしたい方向へ進んでいく姿勢が自分には足りないのではないかと感じました。
火曜日は先月の職人起業塾のテーマ「一生あなたに任せます」で答えた毎回信頼して依頼している塗装職人さんにお会いしました。
その塗装職人さんは誠実で真面目で良心的な金額なので引っ張りだこになって当然と僕は思うのですが、そんな方でもめちゃめちゃ仕事が暇な時があるそうです。
「なんでこの人が暇になるんやろ?」と嫁に話すと、「あまり自分をアピールするタイプではないからではないか」という意見に納得がいきました。
偶然にも今月の職人起業塾のテーマ「隠れた名工との決別」とも被りました。僕は塗装の技術的な事は正直わからないことも多いですが、この方の言葉遣い、気遣い、仕事ぶりを何年も見てきて信頼しています。技術的な不満がない場合結局その人の人格が信頼を左右すると思うのですが、そんな人格も認知されなければ宝の持ち腐れだと思います。
今まで職人さんを見てきてその人の人格がそのまま仕事に表れているように思います。技術的な宣伝だけでなく「人格を知ってもらうこと」も同等またはそれ以上に重要だと思います。
木曜日にATP参加。
夕方子供を実家に預け、高砂町を活性化するという目的の集まりに夫婦で参加しました。5年間いろんな意見が出たにもかかわらずなかなか形として前進むことが難しかったそうですが、今回の集会でそのまとめ役として僕の嫁が今後お役に立てるかもしれないということがわかりました。
龍野の「ひと・まち・あーと」の畑本さんがファシリテーターで参加されていてプレーヤーとコーディネーターの話をされました。出席した出店者さん達(プレイヤー)の悩みや希望を聞きながらまとめ役であるコーディネーターの必要性がよくわかりました。僕もプレイヤー(朝ごぱん市出展者、今後高砂町の古民家を大工として携わりたい立場)として意見を言いましたが、話の途中自分は何が言いたかったのか分からなくなってしまう場面もあり、もう少し落ち着いて話せるようになろうと反省、今後の課題になりました。
金曜日は職人起業塾。
内容が多いのでまた別で振り返ります。
土曜日は左官職人さんが塗装職人さんや設計さんとチームを組んで立ち上げたリフォーム会社IDAconpanyさんへ挨拶を兼ねてそちらの半日程度の仕事をしに灘区まで行ってきました。カフェ兼雑貨屋兼リフォーム事務所で、事務所以外ゆっくり見ることができませんでしたが神戸らしいオシャレな空間でした。1人では影響の輪が小さな個人でも、チームを組めば影響の輪が広がり、カフェオーナー、雑貨屋オーナーを募り一緒になって立派な店舗を運営されていて、影響の輪を広げるよい実例を見ることができました。
日曜日は前回のブログで紹介した雨漏りの対策の説明でした。
読書や勉強会の学びとは違う日々の実体験の中からも多くのことを学べた濃い一週間でした。

無事御理解いただきました。

前回のブログで書いた雨漏りの件で、本日昼から原因と対策の説明をしにお客様宅へ行ってきました。
結果から言うと無事ご理解いただきほっとしました。
以前リフォームさせていただいた窓から雨漏りが発生したのですが、室内の壁をめくって確認した結果弊社の施行に責任があることがわかり、より深く検討するため1週間期間をいただき原因と対策について本日改めて謝罪と説明をしました。
駐車スペースの横にある出窓の出っ張りが邪魔なので普通のサッシに交換したのですが、新築当初そのお宅はモデルルームだったそうで外壁は珍しくタイル張りで、そのタイルをカットしてアルミサッシを交換し、サッシ廻りをモルタルで補修しサッシと同色の黒で塗装して交換跡を目立ちにくくしました。
原因は大きく2つあって、1つはタイル、防水シート、下地合板すべてを同じラインでカットしたこと。
もう一つは防水テープの貼り方です。1つ目の説明としてはタイルの切断面が厄介な事。窓の交換で多いモルタルの外壁であればある程度の深さまでカットできていればその奥の防水紙まで切断せずに済み、撤去部分のモルタルを金槌で叩いたりバールでごぜたりして少々手荒にめくるということもできます。残す部分のモルタルの角がかけたとしても再びモルタルを塗り塗装で仕上げるのでほとんどわからなくなります。しかしタイルとなると残す部分の角が欠ければおしまいなのでバールでこぜたりもできません。振動させればタイル目地にひびが入ります。切断ラインがそのままモルタルとの境として仕上がりに現れます。要するに慎重にまっすぐカットして尚且つそおろっとめくるためにタイルを完全に切断してしまわなければならないので必然的に防水紙も切断してしまうことになります。そして今回は外付け用サッシというもので下地合板もカットしなければサッシ交換ができないタイプで、しかも通りに面した外壁なので見栄えを考慮して補修幅を狭くしたため結局下地合板もモルタルと同じラインでのカットとなりました。
2つ目の説明(防水テープの貼り方)としては、お客様に説明した絵で説明すると

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これがリフォーム前の図のサッシ上部の断面図です。タイル・タイル下地と合板の間に防水紙があります。実はタイル・タイル下地にひび割れがあり防水紙の面まですでに雨水が侵入していました。しかしこれは想定内でそのための防水紙です。

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そしてこれがリフォーム後の図。下地合板、防水紙、外壁仕上げ材のすべて既存と新設の縁が切れています。この絵では解りやすくするため隙間を開けていますが実際にはほとんど隙間はありません。で、この既存タイルと新設モルタルの継ぎ目からの雨水侵入を防ぐことを意識した防水テープの貼り方をした結果、上部ですでに侵入している雨水が→のように流れ今回の雨漏り発生となりました。よく考えれば当然のことで基本中の基本なんですが、モルタルの継ぎ目からの雨水侵入を意識し過ぎてしまった結果です。今回僕も雨水の侵入経路としてこのモルタルの継ぎ目を疑ったので、このテープの貼り方をした気持ちがよくわかります。大きな理由は以上です。
外壁がモルタルの場合のサッシ交換でも同じような仕事をしている大工さんは多いのではないかと思います。モルタルをカットする時防水紙を残すことよりもモルタルを完全にカットすることを重視しているのではないでしょうか。僕もそうです。大体モルタルの外壁の窓の上は庇や下屋があるからそんな施工をしても窓上からの雨漏れはほとんどないと思います。また一般的な半外用のサッシなら下地合板までカットする必要は無いので今回のような防水テープの施行の仕方でも合板は濡れてしまいますが雨漏りとしての発見にはならないと思います。今回の問題は1つ目の同じラインでタイル、防水紙、下地合板をカットしたことよりも、2つ目の防水テープ、防水シートの施工方法にあると思います。本来すべきであった防水テープ、シートの施工方法についてお客様には説明しましたがここでは長くなるので割愛します。

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そして今回の対策の図。
問題箇所の雨水の流れをスムーズにするため既存の防水紙と新設の防水紙を新たに防水テープで一体化させますそのためにはサッシ廻りの内壁を四方めくり、邪魔になる間柱と下地合板を一時撤去し、合板は丸ノコで切り、丸ノコで切れない際や柱の部分はのみで叩くと振動でひびが入るかもしれないので「マルチツール」という新しい電気ノコギリでカットします。今回の補修をするにあたってとてもありがたい道具です。防水紙をカットせずに合板を切る方法や、柱の裏まで合板を撤去する方法などお客様からの質問に答えましたがこれも説明が長くなるのでここでは割愛します。
防水テープで処理した後は、外から水道水で横殴りの雨を想定してひび割れめがけて放水し、お客様立ち会いのもと雨漏れがないか確認してもらいその後壁の下地を元に戻し、窓上のタイルのひび割れ部分をコーキングするという流れになります。今回のお詫びとしてこのコーキングも無料でさせていただきます。
本来はお叱りを受ける立場であるにもかかわらず、お客様は終始穏やかに接してくださり、「ややこしい家の工事をさせてすみません」と逆に気を遣っていただきました。
今回学んだこと。
・防水テープの貼り方ひとつで大きな補修が発生すること(当たり前なんですが)
・施工した者の立場になって検証することで自分が追体験出来た事で自分の経験になったことです。
念のため付け加えておきますが施行してくれた信頼できる大工仲間と左官屋さんそして現場管理を代行してくれた嫁を責める気持ちは微塵もありません。本当に。
お客様には迷惑かけてしまいますがこの経験を大切にして精進していきます。

朝ごぱん市〜雨漏り原因解明

今日は色々ありました。
まず、僕たち夫婦の参加が5回目になる朝ごぱん市。慣れてきたこともあり、人通りの少ないときに両隣の出店者さんの出品についてゆっくり話を聞かせてもらったり、今まで出店してきて少しずつ知り合いになれた方と話ができたり、また新たに出会いがあったりと口下手な僕が「交流」を楽しむことができました。
そして出店5回目にして初めて、朝ごぱん市で僕たちのことを知って頂いたお客様から大工仕事のご依頼が来ました。
と言っても今ある天板に新たに脚を付けてテーブルにして欲しいという家具屋さんのような内容ですが、嫌いじゃない類いの仕事です。
11時に朝ごぱん市が終わり片付けた後、少し前から気になっていた近くの「路地裏カフェKOTI」さんにお邪魔しました。
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外観は黒い外壁に縦格子と古い本瓦で渋いです。
内装は見た感じDIYされた様でした。
店の方に話を聞きたかったのですが、ランチどきに他にも二組客がおり、小学一年生の女の子がお冷やメニューを持ってきてくれる程忙しそうだったので話はできませんでした。
少し残念な気持ちも感じつつ、同じ通りに超渋い空き家らしき長屋があったのですが嫁と2人で立ち止まり、こんなとこ住みたいなー事務所にしたいなーと見とれてしまったのですが、写真を撮るのを忘れてしまいました。
こんなとこを事務所にして他の空き家もどんどん改修していきたいなーなんて思いました。
本当に魅力的な町です。
今思えば、朝ごぱん市に参加しだしたのも高砂町に魅力を感じたからというのも大きいです。
ATP(アートタウンプロジェクト)という高砂町をアートで活気のある町にするという取り組みの会議にも参加し始めました。
と言っても会議は平日の昼からの為、僕は仕事復帰し始めているので一度参加しただけで、あとは嫁に行ってもらっています。
KOTIを出て家に帰ってから昼食を済ませ、去年リフォーム工事をさせて頂いてもう直ぐ1年になるS様邸へ、といっても僕は完全に休養中だった為、嫁や親しい職人さんに入ってもらったのですが、そこの雨漏りの原因を解明しに行ってきました。
ここで書籍「職人起業塾」を読んで学んだ「信頼」を心掛けて対応させて頂きました。
原因を解明でき弊社の施工に原因があったことがわかり、信頼を心掛けて対応し、謝るべきところは謝り認めたのですが、ひとつ、「いい勉強になりました」と言ってしまったことが悔やまれます。
御自宅が雨漏りしたお客様からすれば「いい勉強になりました」で済む話ではなく、
具体的な原因の説明は長くなるので次回のブログで説明させて頂きますが、簡単に言うと、これに気づいている大工は少ないのではないかと思えるような所に原因があり、「これはしょうがない」という自分の甘えから発言してしまったと思います。
「いい勉強になりました」は一見真摯な言葉ですが、お客様からすれば御自宅を雨漏りさせて心配させて勉強されても気分の悪い話です。
対策は既に考えお客様に説明しましたが、より良い対策を考える為一週間後にお伝えしに行くので、今回の雨漏りの件を改めて真摯に謝り、対応させて頂こうと思います。

凡ミスしました

鳥居の加工に入りました。
柱にヒノキの磨き丸太(床柱などに使われる丸太)を6本注文したのですが、届いた柱が太くてビックリ!
注文を間違えてました。
丸太の場合、末口と元口(上と下)で太さが違い、元口4寸(120㎜)で注文したつもりが末口4寸で注文していて元口が5寸(150㎜)以上ありました。
奈良から取り寄せた材らしく返品もできません。
加工屋の旋盤で細く削ってもらうことを材木屋さんに提案され、値段を確認してもらうと、角材から丸太に加工するのとは勝手が違い、丸太を細く加工するのは負荷が大きく人が付きっ切りで見ていなければならないらしく、とんでもない値段だったので結局自分で削ることにしました。
結果的に3日ほどかかり単調な作業でしたが、白太が多く削れたことで赤身の割合の多くなり耐久性が高くなりました。
外で雨に濡れる材料は桧よりも杉の方が長持ちするそうなのですが、シロアリの被害にあっても最小限に抑えるには桧の方が良いだろうと思い、あまり流通していない桧の磨き丸太を選びました。
桧でもシロアリに食べられる時は食べられますが、スカスカになるまで食べられた桧は今まで見たことはありません。

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第30回職人起業塾振り返り

遅くなりましたが先月参加した職人起業塾の振り返りをまとめたいと思います。
前回の課題であった
「一生あなたに任せます」と思える人
について塾生それぞれが答えた人物の共通点を探すと、
「顧客に寄り添ってくれる人」ではないかと思いました。
ずば抜けた技術や才能がなくても
顧客の要望を深く理解しようとする姿勢があれば良いのではないかと思いました。
普段からそこに力を入れると、
今まで気づかなかった 又は見て見ぬ振りをしてきた顧客の要望が見えてくると同時に、新たな隙間産業を発見できるような可能性も感じました。
メインテーマ
・事業の目的の為に取り組んでいる習慣
・それをブラッシュアップした次の習慣は何ですか?
について、
取り組んでいる習慣は、
人の役に立つことを率先してすること。
具体的には、
以前ブログで紹介した保育園でのキャスターの無料交換を提案したこと(結果別の仕事も頂きました)と
近所の鳥居改修の見積りを頼まれてないのに差し上げたこと。
最初は塩ビの業者を紹介、後日木造の見積りを差し上げました。(結果木造でさせて頂くことになりました)と
古民家再生ワークショップに2回参加し、明後日の日曜日も参加する予定です(これは奉仕の意味もありますが、逆にこちらが勉強にもなっています)。
これらの習慣の結果、仕事に繋がったり、いい勉強になっています。
ブラッシュアップした次の習慣は、
まだ行動には移していませんが、
将来的に必要になるであろう工事の見積りを差し上げる
ということを考えました。
(他の工務店では既にされていることかも知れません。)
以前の僕なら、
依頼されていない見積りや、
依頼されていない将来の工事の見積りを差し上げることは仕事欲しさからの下心丸出しの行動と考え、行動しなかったかも知れません。というかしてこなかった。
しかし、「人の役に立つことを率先してする」という考えによって気持ちよく行動に移せていると思います。
写真はシロアリ被害の鳥居

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塩ビ製の鳥居

昨日すみれ建築工房様本社での職人起業塾に参加しました。
今回の本題は、
・事業の目的の為に取り組んでいる習慣
・それをブラッシュアップした次の習慣
は何ですか?
でした。
取り組んでいる習慣は
「自分が役に立てることを率先してする」
ということなんですが
具体的に行動した内容として以下のことを発表しました。
自分の住んでいる賃貸マンションの土地の一角にあるお稲荷さんの鳥居がシロアリ被害のためボロボロになっていることについて管理人さんが困っているということを耳にしたので、
依頼されていませんが建て替えのための見積りを作成しお渡しすることにしました。
どのように鳥居をシロアリ被害から守れば良いか調べていくうちに、
シロアリ被害のため10年未満のスパンで建て替えているところもあることなどを知り、どこの鳥居も常にシロアリ被害がネックになっていることがわかりました。
またシロアリ被害とは無縁の塩ビ製の鳥居が普及していることを知りました。
今回見積りさせて頂く鳥居は、元々工場にあった頃のもので今はほとんど誰も利用されていない小さなお稲荷さんなので、できれば維持管理に費用をかけたくは無いであろうと思い、この塩ビ製の会社のホームページを紹介しました。
という内容です。
自分では相手の立場に立った選択をできたと思っていたのですが、発表した帰りの車中でそのことについて嫁と議論になり、塩ビ製を紹介したこととそれを嫁に報告していなかったことを指摘され、その後その選択が自分の独りよがりだったのかもしれないと思い、木造での見積りも作りお渡しすることにしました。
木造がいいのか、塩ビ製がいいのか今でもわかりませんが、「三方よし」で考えてみました。
三方とは、僕、管理人さん、お稲荷さん又は第三者になるかと思います。
僕自身はできるだけシロアリが来ない工夫をして木造で鳥居の作成をさせて頂きたいですが、相手(管理人さん、お稲荷さん)のためになることが目的で、その目的が相手に伝われば信頼を得ることができ、木造でも塩ビ製でも三方よしです。
第三者から見た場合、「塩ビ製なんかにしやがって」とマイナスにとられる可能性と、逆に「シロアリが来なくていい」とプラスにとられる可能性と両方ありますが、そもそも利用者がいないので、このブログを読んでくれた人が第三者になると思います。
今後の空き家問題からしても数十年後の鳥居の建て替え費用の捻出は厳しくなるように思うので、維持管理しやすい塩ビ製のほうがお稲荷さんにとってもいいと個人的には思います。
最終的に決めるのは管理人さんですが、最初から木造での見積りも作成してお渡しすれば良かったという勉強になりました。